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21 novembre

平成のブルース

あーやっぱ我慢できんわ。

言うわ。言わせてもらうわ。Say Anything 傷つけあう言葉でも。

 

自惚れないで。自惚れないで下さい。

 

あのな、俺は本当に心から素直な気持ちで言ったんだよ。

「ありがとう。今度あったら飯でもおごるから」って。

手間かけさせたし、おまえには必要ないとは言え、大層なものもらったからな。

本当にありがとうよ。

ところが貰ったもののデータの更新には専用のCDが要ったんだ。

でも俺は礼儀としておまえの電話番号もメッセのアドレスも消してたから、

連絡の取りようがなくて困ってたわけだ。

そんなとき偶然そっちからメッセで話し掛けてくれたもんで、

こりゃ助かった、と。CDもくれないか、って頼んだわな。

そしたら「分かった」って言ってくれたもんだから、

書くの2回目だけど、要するに2回書いて強調したい事なんだけど、

俺は本当に心から素直な気持ちで言ったんだよ。

「ありがとう。今度あったら飯でもおごるから」って。

それをおまえ。

その後の電話非通知でかけてくるておまえ。

それはつまりあれだろ。

俺の素直な感謝の気持ちを、下心と解釈した訳だろ。

あのね、ダメだよそんな事しちゃ。

分かりやすいように客観的に説明してあげような。

「普段バカばっかり言ってる割に憎しみを原動力に生きてる光さんが、

色々嫌なことがあっても、ちゃんと人の恩には報うようにしようと自分を律して、

心から感謝を伝えて、態度で示してみたら、下心だと受け取られました」

哀れー。俺哀れー。

クックロビン専門の殺し屋かおまえは。

ん?この例え元ネタ知らんから分からん?

あぁ、すまん。溢れた。教養が溢れた(往年の2回目)。

要するにあれだ。おまえは俺を魔王にする気か、と。

いくら23でとっくに人格固まってるとは言え、荒んじゃうよ俺は。

今はまだ吉井和哉の「ロックスターの体重は身長-120」という言い付けを守って、

体重58をキープしてる光さんだけど、

誰に誉められなくても自分の誓いを守れる伊達男こと光さんだけど、

こんな目にばっかり遭ってちゃあれだよ、ブクブク太った挙句、悪のボスになっちゃうよ。

太って、黒い服着て、片目がダイヤの黒猫膝にのせて、撫でながら葉巻ふかしちゃうよ。

そんで、部下がなんか人がたくさん不幸になるスイッチを押そうとしながら

「よろしいでしょうか?」って言ったら、

眉一つ動かさず「やれ」って言っちゃうような、そんなのになっちゃうよ。

 

まあぶっちゃけこれが書きたかっただけだから、今日の日記の内容は特に気にしなくていいよ。

自惚れていいよ。女の子は自惚れてるぐらいがカワイイよ。知らんけど。

 

12 novembre

泣き出しそうな空の下でも

かれこれ8年の付き合いになる友人と、久しぶりに電話をした。

僕とは偶然ほんの少し趣味の一致が見られるだけで、

まったく違うタイプの人間と言っていい彼との会話では

「相手が嘘を言っていないという信頼の元で自分の理解できない話を聞く」

という貴重な経験を得る事ができるわけですが(これぞ絆の為せる業でしょう)、

今回はちょっと切なかったかな。

 

彼はよく自分の行動などを挙げた後、

「俺がやっているのだから皆やっている」という旨の発言をするのです。

まあコレ自体は人間は皆自分を基準に考えてしまうものなので、

多少は致し方ないと言えるでしょう。しかしながら以前、

「ピンクローターなどはしょっちゅう使うものである。

むしろ相手が求めてくる場合の方が多いくらいだ」

という主張の後にその発言をしたものですから、

「人の指でなければ微妙なニュアンスは表現できない。

むしろそんな事よりこすりつけたい。我慢ならん」派の僕としては(活字にしてみてわかった。僕は最低だ)、

さすがに見過ごす訳にはいかず否定したのです。

ここでは彼も譲らず物別れとなったのですが

(このあと彼は「ピンクローターにおいてもオキシライド電池の威力は桁違いである。

モーターの回転が違うのだ。相手が言ったのだから間違いない」という主張を続けました。

これは素直に勉強になったと言う他ないでしょう。ありがとう)、

今回の電話で彼がその話を持ち出し、

「今の彼女によれば、偶然に女友達が4人揃った状態でも4人全員がローター経験者だった。

やはり自分が正しかった」

と言い出したのです。

つまり、若いこと以外にあらゆる選考基準を設けずランダムに4人の女性を選んだ状況下で、

全員が「ローター=ローター」であったので、自分の正当性が証明された。

と言ったのです。

 

別にこの議論の結論などはどうでもいいのです。

壊れそうなほど狂いそうなほど切ない夜にはそっと抱きしめたいぐらいどうでもいいのです。

何がローターやねん。

問題はこの後です。

この後彼は、8年間の付き合い、いいですか、8年間の付き合いを経て初めて、僕に

「謝ってほしい」

と謝罪を要求してきたのです。

 

思えば色んなことがありました。

ここに書ける事、書けない事。取り返しのつく事、つかない事。

書けないし取り返しのつかない事の方が多いな。

しかし確実にたった一つだけ言えるのは、この8年間はすべて、

「かけがえのない事」の積み重ねだった。

そう信じている。いや、信じていた。

それなのに、それなのに彼の中では。

ローター問題に8年間の付き合いで初めての「謝ってほしい」発言なんて、

絶対ブタの相手にイカサマで仕込んでおいたロイヤルストレートフラッシュ使うようなもんじゃないのか。

 

…そうかぁ。ピンクローターに負けたかぁ…

 

フッ、とため息をついて目を閉じて、

「悪かったよ」

と言った後僕は、

窓から見える満月に、

目が覚めたらきっと全てを忘れてますように、

と届かない祈りを捧げた。